考えるタネと物のミカタ

たくさんの物の見方から、考えるタネが生まれて

道具はココロの先端である。道具はしっかり選んでアイデアを紙にこすりつける。

 アイデア出しをするときや、文章を書く時などは、パソコンで打つのではなくて、手で紙に書いた方がいい。頭の中にあるものが、腕を伝って指先からペンの先を通って、紙との摩擦で目に見える形で表現されていく、そんなイメージを持っているからだ。

 

イメージを紙にこすりつける

 そのとき、使うのは私の場合、万年筆、カラーペン、色鉛筆だ。ボールペンはあまり使わない。紙との”こすれ感”がないからだ。万年筆はなんでもいいと思う。最近試してみたいのは、プラチナ万年筆のプレピー。なんといっても、安い!それでも、プラチナの売りであるペン先の乾燥を防ぐ「スリップシール機構」が使われているし、ペンポイントも本格的。というより本物だ。

決して、高級な万年筆である必要はないと思う。前に、日経新聞の春秋で、ある職人の言葉を紹介していた。

道具は心の先端である

 モノゴトを表現するのに、高価であってもそうでなくても、自分の気持ちが通じた道具を使いたい。

 

鉛筆というツール

 この度、ある鉛筆を頂いた。Blackwing 725という鉛筆。

f:id:mtribe:20150907162240j:plain

 全く知らなかったのだが、1930年代からあった鉛筆で、グラミー賞、エミー賞、ピュリッツァー賞の多くの受賞作品がこのBlackwingによって生み出されているということである。ジョン・スタインベック、レナード・バーンスタイン等など名だたるクリエイターに愛用されていたようだ。最近PALOMINOという会社によって復活したのが、Palomino Blackwing。私の鉛筆の用途を考えると、この商品の歩んできた歴史を考えるとこれほどぴったりのものはない。ちなみに、私が頂いた「725」はサンバーストモデルで、ロック好きで、チェリーサンバーストのギブソン・レスポールを愛用する私にぴったりである。

 鉛筆自体は昔から好きなのだが、いつも困る問題がある。どうやって持ち運ぶかだ。鉛筆キャップは、鉛筆の外観をそこねるから「いや」なのである。どうやって、運ぼうか思案中である。