考えるタネと物のミカタ

たくさんの物の見方から、考えるタネが生まれて

【詩】蛇口から落ちるお湯の粒

湯船に浸かっていて

 
締め切れなかった蛇口から
 
若い夫婦の様に
 
音の違う 寄り添った お湯の小さな粒が
 
一定の間隔で 水面を打っていた
 
 
 
蛇口から落ちたお湯の小さな粒が水面を打つと
 
水面には波紋が広がりこちらに向かっては途中で消える
 
水面を打つ音は、すぐさま耳に届き、風呂場に反響した音も後から耳に届く
 
媒体によって速さは変わる。
 
昔頭に入れた事を、じっくり観察してみた。