2015年はバック・トゥ・ザ・フューチャー祭りですね。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティ(マイケル・J・フォックス)とドク(クリストファー・ロイド)がデロリアンに乗って米TV番組『Jimmy Kimmel Live』に登場した。映画本編と同じくヒューイ・ルイスがカメオ出演しています。
素晴らしい演出だし、最後ドクがステージを出た後、上の動画の最後で、フォードのフィエスタに乗り込んだ後も、本当に細部に至るまで手が込んでいます。
あまりにも有名な「デロリアン」という名前
本題はこのお祭り騒ぎではなくて、「デロリアン」という車です。
ジウジアーロのデザインによってデロリアンの唯一の車種「DMC-12」が1981年に発売され、その後社長の不祥事などが重なり、翌年には倒産して販売停止してしまっています。この車が世に大きく知れ渡り、誰もが知るような車になったのも「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で取り上げられたからに他なりませんが、私はもっと不思議な事を感じています。
なぜ、「デロリアン」という車の名前が誰もが覚えているのか、ということです。
同時期の1982年〜1986年にテレビで放映されていた「ナイトライダー」の「KITT」も大人気になったが、このベースとなった車「トランザム」という名前は「デロリアン」ほど知れ渡ることはなかったと思います。ナイトライダーの後放映された「エアーウルフ」のベースヘリ、ベル222、「ナイトライダーネクスト」のシェルビー・マスタングGT500KRベースの車「ナイト3000」などは広く知られていない。
1部では「デロリアン」という名前は2回しか登場しない
確かに、バック・トゥ・ザ・フューチャー3部作の中でマーティやドク、ビフがセリフの中で「デロリアン」という言葉を発してはいたけれど、1部ではたったの2回、どちらもマーティのセリフで
Um, well it's a Delorean, right?
are you telling me that you built a time machine out of the Delorean?
そして、2部では7回、3部では15回。そして、あれから30年たって、あの車を見て「デロリアン!」といとも簡単に直ぐに記憶がよみがえることが、とても不思議に感じるのです。
名前が知れ渡ったその理由って
バック・トゥ・ザ・フューチャーは大きなインパクトを世に与えたが、一部の人だけではなく多くの人をマニア化して物語の細部に至るまでのめり込ませた結果なのでしょうか。ナイトライダーの様に一般に出回っていた車の改良版ではなく、一般に出回っていない車だったからなのかもしれません。
時代を先駆けた商品は、その名前が後発の類似商品も含めて総称することが多い。「ポータブルオーディオプレーヤー」=「ウォークマン」とか、「繰出鉛筆」=「シャープ・ペンシル」とか、「鍵盤ハーモニカ」=「ピアニカ」。そして誰もが夢にみる「タイムマシン」=「デロリアン」となり、その名前が知れ渡ったのかもしれません。
さて、デロリアン・モーター・カンパニーがもし大きな不祥事を起こしていなかったら、今でも大きく躍進する自動車会社であったかもしれません。デロリアンで向かいたい先は、倒産する前年1981年なのかもしれませんね。
バック・トゥ・ザ・フューチャー 25thアニバーサリー Blu-ray BOX [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2010/10/26
- メディア: Blu-ray
- 購入: 23人 クリック: 377回
- この商品を含むブログ (66件) を見る
ナイトライダー コンプリート ブルーレイBOX [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- 発売日: 2014/11/27
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (3件) を見る
超音速攻撃ヘリ エアーウルフ コンプリート ブルーレイBOX [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- 発売日: 2015/12/25
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (1件) を見る