考えるタネと物のミカタ

たくさんの物の見方から、考えるタネが生まれて

何もかも富士山に見えてしまうという日本人の習性

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 富士という山は本当に美しいと思う。

 だが、今私たちが見れている形は昔からあるわけではない。

 

富士山の歴史

 今の調べでは、大きく4つのステージにわかれている。

 

  1. 数十万年前〜20万年前: 先小御岳(さきこみたけ)
  2. 〜10万年前:      小御岳(こみたけ)
  3. 10万年前〜:      古富士(こふじ)
  4. 1万年前〜:       新富士(しんふじ)

 

 今、私たちが観ているのはこのステージ4の新富士の形である。新富士は小御岳と古富士が土台となってできている。今でも小御岳の名残は中腹の膨らみから分かるし、小御岳山頂にあたる場所(富士山5合目)に937年建てられた「冨士山小御嶽神社」があって、毎年7月1日には富士山の開山祭が行われている。

 日本は2015年現在、建国されてから2645年。だから、私たちが思いを巡らすことのできる平安時代や、戦国時代、どの時代にも今の富士山が存在していたということだ。別の言い方をすれば、今の富士山は、私たち日本という国がどのように建国され、どのような暮らしをしてきたかをずっと見てきたとも言える。

 

富士は日本の心である

 全国各地に富士山に似ている◯◯富士と呼ばれる山がある。いわゆる「郷土富士」だ。北海道から沖縄まで、また海外にもある。その名称が着けられた時代は様々だと思うが、いずれにしても日本人が名付けたことには変わりないだろう。それだけ、富士山は日本人にとって文化であり特別な山であるということである。だから、エヴェレストやキリマンジャロが世界”自然"遺産であるのに対して、富士山は世界”文化"遺産であるわけだ。

 

そしてその富士をもっと知ってもらいたい

 世界シェアNo1の旅行ガイド本「ロンリープラネット」のサイトでは、「日本でやるべきこと」としてまず最初に富士山がでてくる。

ロンリー・プラネット

 

 ここ数年外国人観光客が増えている。2012年までは訪日外国人観光客が600万〜800万人前後であったものが、2014年は1,341万人、そして2015年は8月まで既に1,200万人を超えている。

2020年のオリンピックにむけて更に多くの外国人観光客がいらっしゃると思われるが、富士の外観の美しさだけでなく、富士を通して私たち日本人の心に触れて頂きたいと思う。

 と思い、あまり富士山の事を知らないことに気付いたのでもう少し富士山の事を知っておきたいと思ったのである。

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どの風景にも富士山を見てしまう。いつも心に富士山を。