考えるタネと物のミカタ

たくさんの物の見方から、考えるタネが生まれて

もうお前らのこと雑草なんて呼ばないよ。庭の草たちが愛おしく見えてきた。

 1ヶ月ほど前のまだ気温も高い頃、時間が出来たので、家の庭を綺麗にしようかと思い、様子を伺いに今の庭を見てみた。そうすると、雑草やら野花やらがわんさかと、それも私の肩ぐらいまで伸びていた。

 

草にも季節の移り変わりを感じる

「夏草や兵どもが夢の跡」と松尾芭蕉の句にある、「夏草」は夏の季語。「春の草」・「冬の草」もそれぞれ季語としてありました。秋には「草の花」という季語があります。日本人は草一つにも季節を感じる情緒を持ち合わせているんですね。そんな草達を大切にしなくてはいけない。

 

雑草にも名前がある

 偶然ではなくて必然だ、なんて言葉をよく聞くけれども、きっと雑草も例外ではないと思う。きっとなんかのタイミングでたまたまそこに種として運ばれてきて芽吹いて、周りの草木や生物に必要とされているからそこに生えていられるんだと思う。「雑」なんていってるけど、本当は名前があるんだろうし。だから、生えている草を根っこからもぎ取ろうとは思わない。草と花と人間とが共生する庭にしたいと思っているから、歩く範囲の草は刈るけれど、それ以外は自然に任せようと思う。それから、雑草なんて呼んだらかわいそうだから、名前を覚えようと思う。

 

庭は心の鏡

 久々に庭に出てみたら、やっぱり緑の空気はとっても美味しい。晴れた日のカラッとしたさらさらとした空気も、雨の日の湿気を帯びたすこし重たい空気も美味しい。こんなに近くに自然があるのに、週末には遠くに自然を求めにいってたなんてね。

 気がついたら、雑草だらけだ。もっと一番近くにある自然を大切にしようと思う。もっと庭との会話が増えれば、庭も自然と変化していくし、自分の心も変化していくだろう。庭は今の自分の心をそのまま映していると思うんですよね。

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