考えるタネと物のミカタ

たくさんの物の見方から、考えるタネが生まれて

「岡潔」の深い名言その2:「人間の建設」より

  以前に小林秀雄と岡潔の対談をまとめた「人間の建設」から岡潔の深い言葉をご紹介した。

 

mtribe.hatenablog.jp

 

今回も引き続き「人間の建設」から言葉をご紹介したいと思います。岡潔は「人類の文化の一つとして数学というものがある」という考えで、「人類の向上に対して方向が合っていると思うように」やっている。数学至上主義というものはあり得ないと言っています。数学というアプローチを通して見つめた岡潔の考えるこの世界をより深く知っていきたい。

 

愛と信頼と向上する意志、大体その三つが人の中心になると思うのです。
生まれて、自分の中心をつくろうという時期に、家庭にそういう雰囲気が欠けていたら、恐るべき結果になるだろう
世界の始まりというのは、赤ん坊が母親に抱かれている、親子の情はわかるが、自他の別は感じていない。時間という観念はまだその人の心にできていない。ーーーーそういう状態ではないかと思う。

 私は義務教育は何をおいても、同級生を友だちと思えるように教えてほしい。

思索は言葉なんです。

岡潔の言葉はまだまだ続きます。多くの著作を読んで理解を深めて、物のミカタを広げていきたいと思います。

人間の建設 (新潮文庫)

人間の建設 (新潮文庫)