考えるタネと物のミカタ

たくさんの物の見方から、考えるタネが生まれて

遠い月と近い月と遅い月と速い月があるのを知らなかった

 色々なカレンダーがあるが、これは月の満ち欠けをテーマにしたカレンダー。太陰暦自体、月の満ち欠けを用いた暦だから、こんな説明をしたら本末転倒だけど。太陽と地球の間に月が入る「朔」。この日を「月立ち(つきたち)」の日といって、「ついたち」となったんですね。本当の新月っていうのは、「朔」の次に月が現れてきた時のことを言うらしいけれども、今は朔=新月といいますね。もうちょっと、日が進むと、3日くらいすすむと、三日月となるんですね。15日進むと!十五夜!

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 さてこのカレンダー、満月の日を揃えてあるんですが(写真の一番右)、満月の6日7日前の月の形は必ずしも一致していない。不思議だなあと思って調べてみると、なるほどと合点。地球の周りを正円軌道ではなくて、楕円軌道で回っているんですね。だから、地球から見ると、月の速度も大きさも当然変化するんです。

 こうして考えると、地球上の生物というのは、月との関係から生じる潮の満ち引きによって左右されるし、それこそ地球の傾きと太陽との関係によって季節が生まれるし、自然に支配されて生きているのだなあと思いますね。