決して知識とかがあるわけでもない。植物に対する敬意があってとかそういうものと、自分の家の庭に生えているものを、持ち運べるようにしておきたいという気持ちとか、遠くにいった兄弟に実家の思い出を渡したり、そういう気持ちがあってのことだ。大きな盆栽でも、小さなミニ盆栽(小品盆栽)でもとりあえずやってみよう、と思いたって、調べてみると挿し木や取り木という方法で盆栽、というか庭にある木を増やせるということを知った。庭にある木で盆栽になりそ
うな木はツバキ、ドウダンツツジ、ツツジ、サツキだ。挿し木は新しい枝が伸びた6月頃がよいといことなので、季節的によい取り木をツバキに施すことに決めた。ということで早速昨日庭の「椿」の木に取り木処置を行った。
枝を選ぶ
正直これがなかなかに難しい。取り木した後の格好・形を想像しながら枝を選ぶ。この枝イイなぁ、と思っても枝が分かれている節が邪魔したりしている。取り木して発根しやすいそうなのは、新しく血(水)の通っている新しそうな枝だろうという勝手な考えで、一つを選んだ。
皮をむく
2cmくらいをむく。ナイフなんかないので、剪定バサミを軽くあてて、1週クルっと傷つける。それを2箇所やって、間の皮をむいてみた。意外とすんなりむけたのだけど、どれくらいの深さをむくのかわからない。これ以上むくのも可哀想なので、軽くむけただけにしておいた。
水苔で包む
水で浸した水苔を皮をむいた部分にあてがう。水苔の水分はきつく絞ったほうがよいらしい、という記事を読んだのでその通りに。結構カラッカラになるので本当にこれで大丈夫か不安になるけど、とりあえず仰せのとおりにしてみた。
ビニール袋で包む
ビニール袋はスーパーなんかで野菜を包むシャカシャカした白く濁ったビニール袋を使った。袋の底を破いて輪っかにして枝に被せて、上と下を紐で結んだ。水苔が密着していないと不安なので、中間部分もかるく紐で縛ってみた。
アルミホイルをまく
暗くしたほうが発根しやすい、らしいので、光が入らないようにアルミホイルをその上からまいてみる。その他にも、黒いポリポットを使っている事例もあった。
これで、暫く数ヶ月おいてみる。2ヶ月という事例もあるし6ヶ月という事例もあるのでここから先はよくわからない。
今までは盆栽なんて、まったく興味が無かったけれど今手元にあるものは決して永遠に手元にあるものじゃないから、できるだけ自分のルーツを残しておきたいのが人間の本能だと思う。だから、仮に今の家に住めなくなったとしても盆栽を通して今の風景を少しでも残すことができたらいいな、と思うのである。
はじめての盆栽 つくり方&育て方 (ナツメ社のGarden Books)
- 作者: 山田香織
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2010/05/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 7回
- この商品を含むブログを見る
さし木・つぎ木・取り木―庭木・花木・果樹のふやし方・育て方 (楽しい園芸入門)
- 作者: 船越亮二
- 出版社/メーカー: 池田書店
- 発売日: 1999/04
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る