考えるタネと物のミカタ

たくさんの物の見方から、考えるタネが生まれて

本から広がる新たな世界

 ほとんどの人が読んだ本から多くの影響を得ているとおもいます。

 ある作家さんの本を読んでミステリー分野にハマったり、タイムトラベル物に興味をもったり、文学っていいなぁと思ったりして、その後どっぷりとそれらの分野の本を読み漁ることはよくあることです。それと少しにていますけど、本に出てくる主人公のライフスタイルに憧れたり、描写されている情景に感動したり、舞台になった場所に実際に行ってみたくなったり、登場人物の話し言葉に似てしまったり、作家の文体が身についてしまったりするパターンなど、色々ありますよね。

 

本から自分の世界を広げる

 私の場合、こうやって、読んだ本から別の作品であったり登場してくる物に飛び乗って、ネットサーフィンみたいに、自分の今まで知らなかった世界を広げて行くことが本当に大好きです。ブックホッピングと呼んでいます。ブックホッピングと言っても、飛ぶ先は本で無いことの方が多いです。

 

  • 川村元気さんの「億男」にでてくる落語「芝浜」から、実際に芝浜を聞いてみて落語の世界にハマった。
  • 伊坂幸太郎さんの「魔王」にでてくる宮沢賢司さんの「生徒諸君に寄せる」を全文で読んでみて、宮沢賢司記念館に行った。
  • 「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」を読んで、本当にカキの上にアイラウィスキーを垂らして食べた。
  • 小山薫堂さんのいくつかの書籍を読んでご本人に興味をもち、ご本人が影響を受けたという「小僧の神様」を読んだ。
  • 小林秀雄さんの「人間の建設」を読んで情緒を大切にする天才数学者で思想家の「岡潔」にハマった。

 新たな世界が広がった時って、1回の読書でさらに得した気分です!

 

 出発点は本でなくても、何でもいいと思いますし、意識しないでも自然とやっているかもしれませんね。

 そういう本屋さんもあると思いますけど、こういう世界の広がり感を教えて貰えるといいなぁと思います。