広告に書いてある「注記」。
※印で書かれている「写真はイメージです」とか書かれている、あれだ。先日私が前に務めていた会社の人が、Facebookで話題にしていたのでこの機会に少し考えてみたいと思う。
その人が言うには、※印が制作者の甘えであり、無くせばもっと真剣に議論して素晴らしい広告で出てくる、というのである。同感であるし、消費者はその広告が「イメージ」なのも知っているし、もし本当に許容できないほど実際の商品とかけ離れているのだったら、それは誇大広告だ。
商品に携わる営業や開発、お客様相談窓口など、全ての人がその商品に惚れ込み、愛し、誇りをもっているのであれば、そこに※印のような逃げは要らない。広告は、商品の作り手と消費者の気持ちのギャップを埋めるものだ。※印はギャップを更に広げてしまう。
その知り合いの人が、東京オリンピックに向けて注意事項が7ヶ国語で表記されたらどうするんだ、と言っていたが、コピーも含め全世界で通用する広告が究極だとするとどんなものか。
スターバックスなど、ロゴに文字の入っていないものも多い。広告は、認知のギャップだけでなく、歴史・文化・慣習を超えて消費者に届くものが求められるのかもしれない。今後、という話でなく、今も感情は共通の言語であり、感情で会話が成立したとき、「共感」となるのだろう。
結局いきつくところは、共感だ。
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