今から過去をみた時、歴史の節目となったその時々でその時代を代表する言葉が残っている。その言葉を私たちは、世界を変えた言葉、または歴史を動かした言葉と表現したりする。2013年に南アフリカに行った際に、たまたま寄った空港の本屋さんで「Speeches that changed the world」という本を見つけて衝動買いをした。中身も見ずに表紙とタイトルだけで買った所謂ジャケ買いである。この本は、スピーチ集である。
世界を変えた日本人のスピーチ
イエス(Jesus of Nazareth)から始まり、ジョージ・ワシントン、ナポレオン・ボナパルト、アドルフ・ヒトラー、ヨシフ・スターリン、ジョン・F・ケネディ、ネルソン・マンデラ、マルコムX、ロナルド・レーガンと並びバラク・オバマまで納められている。
その中に1つだけ日本人のスピーチが納められている。それは昭和天皇が日本国がポツダム宣言を受諾したことを国民に知らせた終戦の詔書である。この内容の音読放送が玉音放送として知られている。
上記写真左ページの"Enduring the unendurable"とは「耐へ難キヲ堪ヘ」の部分。私は、文化というものはその国の言語に宿る、その言語がその国の文化そのものであるという考えだから、決して英語訳が昭和天皇のおことば、またその行間を表しているとは思わないが、海外からどのように捉えられているかを知るためにも読んでもらいたい。Wkipediaにも英語訳がでていますね。
英語のスピーチ原稿を学ぶ
実はこの本を買ったのは私自身が英語のスピーチをする機会が増えるからでもあった。どのスピーチも充分に練られた原稿であると思うし、人を動かし歴史を動かす言葉を用いていたと思うから、その知恵を拝借したいと思った、衝動買いの理由を後付してみる。ここで、私のスピーチ練習方法の一つを紹介しておこうと思う。それは、こういったスピーチ原稿を手に入れて、その人になりきって、話してみる。というもの。スピーチの内容だけでは相手に伝わらないし、それよりも話している時、明るい雰囲気か暗い雰囲気か、緊張感があるのか、躍動感があるのか、そういう感情的な部分が多くある。だから、実際に話してみて、盛り上げるところ、静かに話すところをその人になりきって練習するのである。そうすると、今度はお気に入りの表現方法も身についてくる。是非、色々な方の原稿を手に入れて練習してみていただきたいと思います。
Speeches That Changed the World
- 作者: Simon Sebag Montefiore
- 出版社/メーカー: Quercus Publishing
- 発売日: 2010/10/21
- メディア: ハードカバー
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